ぐんま史料ネット・地域文化遺産フォーラム 2021 記録集『群馬の文化財防災を考える ─歴史資料ネットはどう連携するのか─』刊行(2022年7月31日)

 本記録集は、歴史資料ネットと歴史資料の所有者や地域住民、行政機関との関係性がどうあるべきかを、親近性のある近県の先進事例から学ぶために、2021年12月19日にオンライン形式で開催されたぐんま史料ネット・地域文化遺産フォーラム 2021 記録集『群馬の文化財防災を考える ─歴史資料ネットはどう連携するのか─』の記録集です。
 ぐんま史料ネット刊行の『群馬の歴史資料を未来へ』では、各地の歴史資料ネットによる文化財レスキューにおける様々な取組を集成しています。これらの事例から、歴史資料ネットが地域住民や行政機関と連携することの重要性が示されたが、群馬では文化財防災に携わる地域や関係者とどのような連携か、様々な立場の参加者とともに考えることを主眼としています。
 本フォーラムでは、歴史研究と史料防災のかかわり、防災の対象となる歴史資料とその所在場所情報、被災地における資料救済の実際、地域・行政・史料ネットの3者の連携などの観点から議論を構築しました。群馬では、ぐんま史料ネットが進行役となりながら、このフォーラムの成果を踏まえ、「群馬方式」の「予防ネット」のあり方を行政と県民とともに模索していきたいと考えています。

 目次

 地域文化遺産フォーラム 2021 の概要
〔講 演〕 前近代の地震・台風・疫病研究―史料と方法― 新潟大学名誉教授 矢田 俊文
〔報告1〕 身近な民間アーカイブズ(歴史資料)のまもり方―史料所在情報の集積・活用のすすめ―
                  国文学研究資料館 青木 睦
〔報告2〕 地域文化遺産の防災体制を考える―栗原市・松本市の取り組みから―
                  国立文化財機構文化財防災センター 小谷 竜介・黄川田 翔
〔報告3〕 市民・行政と手を繋ぐ那須資料ネット 那須資料ネット代表 金井 忠夫
〔質疑応答〕

※この記録集は会員限定でオンライン公開いたします。

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