【終了しました】ぐんま地域文化遺産フォーラム2023「災害ミュージアムはいま」の開催について(2023年11月12日)

 日本列島各地は毎年のように様々な自然災害に見舞われ、毎年膨大な数の被災資料が生じています。また、従来の収集資料群や周辺文化財の中にも、例えば歴史災害に関わる考古資料や民俗資料、史跡や天然記念物といった広義の被災資料・被災文化財が存在しています。災害対応を地域課題に掲げる必要の無い自治体は、おそらくこの日本列島には存在しないでしょう。地域博物館が地域課題への文化的対応という使命をもった社会的装置だとするならば、地域資料としての被災資料・文化財の収集・保全と活用はより自覚的な課題であるはずです。各地では被災資料・文化財を博物館資料として積極的に収集・保全し、社会化・文化化する取り組みが行われています。中には史料ネットとの連携によってその使命を全うしようとしている施設もあります。もはやこうした被災資料・文化財には博物館資料としての固有の定義や評価基準があってよいのではないでしょうか。
 本フォーラムでは、自然災害等によって生じた被災資料・文化財を博物館資料の一類型として捉え、被災資料を博物館資料として自覚的に位置付ける博物館を議論の前提に置きます。そして、被災資料収集の諸契機とその方法、被災資料の文化的価値の解明と公開・活用のあり方、被災資料・文化財の収集・保全と活用をめぐる史料ネットとの連携の可能性など、博物館機能論の諸局面における被災資料・文化財のあり方とその特殊性を課題として共有することで、被災資料・文化財をめぐる災害文化の拠点形成の近未来を展望したいと思います。

〇テーマ 災害ミュージアムはいま ~被災資料・文化財をめぐる博物館と史料ネット~

○日時 2023(令和 5)年 12 月 16 日(土) 13:30~17:00

○方法 オンライン開催(ZOOM、先着100名)

○参加資格と参加費 ともに無し

○参加申し込みと参加方法

 令和5年 12月 13日(水)までに、下記の参加申し込みフォームにてお申込みください。

  開催要項はこちら チラシはこちら

 

 〇プログラム

  報告①「資料保全活動の先にあるもの~被災地行政と博物館整備~」

       門馬 健氏(とみおかアーカイブ・ミュージアム)

  報告②「学芸員養成課程で災害と被災資料をどう考えるか」

       山内利秋氏(九州保健福祉大学)

  報告③「館とその先にある『モノ』と『コト』~天明三年浅間火山災害・嬬恋郷土資料館~」

       関 俊明氏(嬬恋郷土資料館)

  報告④「災害の歴史を伝えるーやんば天明泥流ミュージアムの設置とその使命ー」

       古澤勝幸氏(長野原町やんば天明泥流ミュージアム)

トークセッション「 被災資料 ・文化財 の 調査・ 収集 から 保管・活用 の諸問題 」

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